その全てを抱きしめるよ

140字におさまらない色々

ロミジュリで知らない人に出会う

1年ぶりに見る道枝くんは、あまりにも凛々しく、それでいて美しく、私の知らない人だった。

 

 

 

 

「Romeo and Juliet -ロミオとジュリエット-」を東京グローブ座にて観劇した。

情報解禁から約3ヶ月が経ち、舞台も期間として折り返し地点を過ぎていた頃、私はようやく1年ぶり(正確に言えば、1年3ヶ月ぶり)に道枝くんをこの目で見ることとなった。

正直、この状況下や私自身の様々なことから本当に行けるのかと前日まで楽しみでありつつ不安でもあった。

もし当日、「本日の公演は中止となりました。」と言われたら?

このご時世あり得なくない話で、東京に降り立った時も不安でしょうがなかった。

 

 

 

初めて降りたった新大久保駅では小雨が降っていて、駅の外に広がる恐らく観劇予定の人たちを見て「現場だ‥‥」と他人事のように思った。

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初めてのグローブ座に、心が躍った。

自担の外部舞台を観るのはこれが初めてなので、尚更、緊張のようなものが開演まで続いていた。

 

 

開演し、胸に響くほどのキャストの方の声に少し驚き、自分は今舞台を観ているのだと思った。

舞台を観ながら、とてつもなく長かった1年間を経験した私は、未だ実感が湧かなかった。

 

 

ロミオが登場する。まだ実感はわかない。

ロミオ、道枝くんの声は、今まで聞いたことのないくらいに枯れていた。

連日の公演で潰れてしまったのだろうと心が痛んだ。

痛んだけど、その複雑な気持ちは公演が進むごとに誇らしさにも形を変えていく。

 

 

道枝くんが出ている作品を、本当に様々見てきた。

そのどれもを見ながら「毎回毎回着実に成長しているなぁ」なんて勝手にしみじみと思わせてもらっていた。

でも、ロミオの道枝くんは比べ物にならなかった。

もちろん、今までの道枝くんが成長していなかったということでは全くなく、でも他のものとは違っていた。

 

ロミオは今までの道枝くんではなかった。

それはとても、すごく、最高に良い意味で。

 

全く知らない人を見ているようだった。

鍛えてすこし体が大きくなったね。

優しい眉毛はそのままに、凛々しくなったね。

外見を見ながらそう思った。

でも演技を見ているうちに、目の前にいる人は全く知らない道枝くんであることに気がついた。

 

 

この舞台がもたらした変化を、舞台を通して強く強く突きつけられたのだ。

道枝くんを見ながら、彼の中から「道枝駿佑」が消えてその中に「ロミオ」が入り込んでいるようなそんな感覚‥‥(伝え方が分からんすぎる‥‥)

 

 

道枝くんの中にロミオが入り込んでくるくらい、

身を削るように演じ、汗を流し、喉を潰し、

その全てを観客に見せてくれた。

 

 

ここまで演じ込むのに、どれほどの努力と、反省と、練習を重ねたんだろう。

それだけじゃない、1年見ないうちにこんなにも逞しくなっていた。

コロナが憎い。こんなにも毎秒美しく強く成長する道枝くんを1年も見ることができなかったことが辛い。

機会という機会を奪っていたコロナが憎すぎる。

 

 

目を奪われる絵画のようなキスも、怒りが滲み血管が切れそうなほど顔を赤くして殺陣をする姿も、毒薬を飲み干して呻きながら愛する人のそばで死んでいくのも、ロミオだった。

 

いつもメンバーに戯れてうれしい時にすぐ顔に出ちゃうような、可愛らしい道枝くんはどこにもいなかった。

すごすぎる。短期間でこの化け方もはや恐怖すらある。

 

 

と、同時に、これだけのめり込み一心に演じれば、そりゃメンバーが見にきてくれたらホッとするよね、嬉しいよね‥‥とも思った。愛しすぎる。

 

メンバーの皆様へ

見にきてくれてありがとう‥‥

私より

 

極限とも言えるくらいに自分を追い込み追い込み作り上げた作品を大好きなメンバーに見てもらえること、褒めてもらえることとても嬉しいだろうな。

 

 

本編が終わり、ジュリエットもといみずきちゃんの肩をポンポンと叩き、立ち上がった時にはついさっきまで妻の死を嘆き悲しみ毒薬を飲んで息絶えたロミオはどこかに消え、私の知っている道枝くんの顔がそこにあった。

 

え‥‥?ほんとにどういうこと‥‥?ロミ、みち、え‥‥?(混乱)

 

そこでようやく「道枝くん、1年ぶりだ‥」をしっかりと強く感じた。

 

そこからカンパニーの皆さん全員で踊るダンスで泣きそうになった。

道枝くん、1人だけダンスがめちゃくちゃジャニーズの人や‥‥(涙)←泣きポイント絶対違う

 

ソロでダンスを踊る足捌きとターンが私の大好きな道枝くんのダンスで何故か1番ここで泣いた。

安心したのかもしれない、知っている道枝くんがいたから。

 

ジャニーズ好きだと、世間一般で言う「ジャニーズなのに」という言葉がめっちゃ嫌いっていうのは結構あると思うんだけど、例に漏れず私もそうで。

だからこそ声を大にして言いたい。

これはジャニーズの道枝駿佑だからこそ演じれたロミオなのだと!!!!!!!

 

繊細で儚い消えてしまいそうな道枝くんが、凛々しく美しく逞しいロミオになり、本編後にはキラキラと微笑みながらダンスを踊る。

こんな嬉しすぎるギャップはジャニーズだからこそできると思います。

 

 

あぁ、誇り。道枝くんは私の誇りです。

常に成長をして、変化をしている。

「こんな道枝くん知らなかった」が湯水のように湧き出続けている底無しのアイドル。

最高だ。最高すぎる。ブラボー!!!!

 

スタンディングオベーションをしながら、

「ありがとうございました!」と今まで聞いたことのない強い声で言った道枝くんを見ながら、

道枝くんのファンになって良かったと、また思いました。